肺炎球菌ワクチンは、日本でも2回目以降の接種が可能となりました。

2回目の方は前回接種から5年間が経過している必要があります

日本感染症学会から2009年8月、「肺炎球菌接種ワクチン再接種に関するガイドライン」が勧告され、以下の方々に同ワクチンの再接種が推奨されております。
(1)65歳以上の高齢者
(2)65歳未満でも基礎疾患を有する者
(心・呼吸器の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病、慢性髄液漏等の基礎疾患、または脾臓摘出等)

肺炎球菌感染症は本邦においても頻度が高く、しかも重症化しやすいという特徴があります。65歳以上の高齢者の肺炎の原因菌の第1位が肺炎球菌であり、また一部の気管支炎・扁桃腺炎の原因にもなっています。

さらに近年では、肺炎治療に処方される抗生物質ペニシリンや、その他多くの薬剤に耐性を示す多剤耐性肺炎球菌が急増しており、一旦罹ってしまうと治療困難になる例も増加しています。そのため高齢化社会の到来した今日、その治療だけでなく予防は極めて重要になります。

このワクチンは肺炎球菌の「感染」、「重症化」を予防する効果があり、血液中の抗体濃度は接種1ヶ月後でピークとなり、4年後で90%、5年目で76%と低下します。そのため再接種は5年目以降と決められています。

ワクチンの安全性も確認されており、これまでワクチンが承認されている世界38カ国中、日本以外の全ての国で再接種が認められていました。日本でも再接種が認められ、今後は日本でもより多くの方々が接種されることとなるでしょう。

当サクラビアクリニックでも再接種を受け付けることとしました。

費用は1回接種8,200円(消費税抜)で実施いたします。
接種ご希望の方は、お電話にてご予約の上、来院してください。

医療法人社団聖桜会